いじめと自殺について考えてみる

 金八、教壇で語る。
「先生思うんだがなー、いじめられるほうにも原因があるんじゃないかあ?」
「先生のせいでぅっになったので、しにます」
「死ぬだなんて、軽々しく口にするんじゃない!!!」
「うるせー、しね先公!」
 金八、驚き呆れたように、
「…なんてことを言うんだね、丙歩ぉ」
「そうよ丙ちゃん、先生に謝りなさい。いくら自殺に追いやられたからって、先生にしねだなんて、、」
 幼馴染みの千春ちゃんまでもが、先生の肩をもっている。
「いいんだよ千春。それじゃ先生、丙歩の言う通りに死のうじゃないか」
 金八、窓の桟に足をかける。ここから飛び降りれば即死は確実だ…。
「今からみなさんには先生の死を見届けてもらいます」
「先生! やめて」
「先生!」
「謝れ丙歩!」
 みんなが口々に丙歩を責めている。
「丙歩、見とけよー。お前が死ねって言ったんだからなー?」
「先生、やめてください!」
「丙歩、てめー謝れ!」
「いてーな、何すんだよ。大体しねって言ってなにが悪いんだよ。しねって言われる側にも原因があんだろ?」
「あーあー死ぬよ、死にますよ。先生死ねば丙歩はすっきりするんだろう? さあさあ飛ぶぞー、飛びまーす」
 金八、飛び込みの真似。
「なに真に受けて本当にしのうとしてんだよ。ガキかよ! 勝手にしねバーカ」
「丙歩、てめー!」
「丙ちゃん、あなたって人は…。 取り消しなさい! 先生に謝るのよ!」
「やめてよーっ。先生ーっ! 先生が死んじゃうーっ」
「金八っ! やめなよっ!」
金八先生〜っ!!!」
「丙歩このやろーっ」
「てめー丙歩、先生が死んだらどうすんだよーっ」


(クソ、これじゃ袋だたきだ。。確かにいじめられるほうにも原因があるぜ)