5:バライに沈む、最後の夕陽


アンコール遺跡で迎える最後の夕陽を、バライからのんびりと眺めることにしました。

プラサット・クラヴァン




パノラマ写真に初挑戦。下の写真は、クリックすると大きくなるよ!
ガルーダにまたがったヴィシュヌ神など、浮き彫りの彫刻が面白かったです。

タ・ケウ





インカだかマヤだかの太陽のピラミッドを連想させられる。階段の落差がありすぎて大変危険だし、今にも崩れそうで大変怖かったです。

頂上には祠が。左隅でスヤスヤと寝ている女の子は、地雷にやられたのか足が片方ありませんでした。


物売りの子供たち


後でお布施を要求されたら嫌だなあと思いつつ、老婆の導きにしたがい遺跡の奥深くへと向かっていく場面*1
遺跡をめぐっている最中に困りものだったのが物売りの子供たちで、たとえばレストランで食事をしていても、食卓に写真絵葉書を開陳しながら「これハ、アンコールワット!」「これハ、タ・プロム」「これハ、バイヨン!」などと片言の日本語で説明しはじめるし、挙句「かッテかッテ! 1枚、1ドールぅ!」となかなか引きさがらないわけです。
「ひとつ、1ドールぅ!」「オニぃサン、かッテかッテ!」
まあ相場は大体1ドルと安いので、本当にいらないもの以外はお大尽様モードで買ったりとかしてたんですけどネ。

ステオン


女の子に写真を撮らせてもらっていたところ、右のステオンという子の左手薬指に光る指輪に気づいてしまったという決定的な瞬間です。
「ひどいな、ステオン。俺をからかっていたのか?」
「……違う。それは違うの、ホフヤマさん」
ステオンはおもむろに指輪を外すと、コトリと音を立ててココナッツの横に置きました。
「今日だけは私、自由の身よ」
「ステオン……こんなのダメだよ」
「いいえ、ホフヤマさん……」




そんな展開は、ありませんでした。

バライ


シェムリアップから遥か西方、西バライへ。

バライとは貯水池を意味する言葉で、高低差から見るにかなりの水が蓄えられそう。この時は乾季だったんですけど、雨季はきっと降水量が物凄いんだろうな。






ハンモックでビールを飲みながら、美しいと評判の夕暮れを待つ。

ディープ・フォレストをBGMにお楽しみください。


バライに沈む夕陽






水浴





次回予告

サンドイッチとシェイクを頬張りつつ、プノンペン行きのバスステーションへ。


次回は、活気あるプノンペンの様子をお届けします!

*1:後でお布施を要求されました