妖怪七夕祭


いやァ…始まりましたね!阿佐ヶ谷の七夕祭! こういうお祭騒ぎなんかを見ていると、ついウキウキと心が躍り始めてしまいますよネ。

ところが


七夕祭は闇の顔を持っていたのです…。






草木も眠る丑三つ刻…。人通りも少なくなった商店街のアーケードに極彩色のぼんぼりが犇めき合い、カサカサと音を立てながら風に揺れている様は妖怪的なものを連想させずにはいられません。

妖怪たちの饗宴


ラピュタのかわいそうなロボット。去年は巨大なポニョがパールセンターのアーケードを賑わせていましたが、とりあえずジブリネタでも振っておけばつかみは大丈夫なんじゃないの?という甘えがここになかったとは言い切れるでしょうか…。

などというdisは、全く本心から出たものではありません。ジブリ大好きです!ジブリ大好きコレクションですからネ。

駅前のファミリーマートは、キティ波を制作。キティ波・レイ・ファミリーマートです。キティ波のそばにいると、なんだか心がぽかぽかする…。

タクラマカン (ハヤカワ文庫SF)

タクラマカン (ハヤカワ文庫SF)

ブルース・スターリングという人が、『タクラマカン』という小説の短編集を出しています。あまり好きなタイプの作家ではないけれども、『クラゲが飛んだ日』という短編小説がこの中には収録されていて、空飛ぶ人工の巨大クラゲが、異常繁殖をしたうえ街に飛び出してしまってさあ大変!という、クラゲファンなら涎を撒き散らしながらウヒヒと舌なめずりをしてしまう内容なのです。

上のは何年か前にPENTAXコンデジで撮った写真なのですが、故郷の愛知県には安城市というところがあって、ちょうど今の季節、旧暦の七夕を祝うお祭が催されています。

その頃からずっと、七夕のぼんぼりって妖怪みたいだし、クラゲみたいだなあと思い続けてきました。ブルース・スターリングの短編は単なるコメディにとどまらず、クラゲに関する描写のディティールやイメージの喚起力であっと言わせてくれる内容だったと思いますけど、この小説の中のできごとが現実に発生したとしたら、ちょうどこんな感じになるんじゃないかと思います。








さて、みなさん

妖怪や空飛ぶクラゲたちに会いに行ってみるのはいかがでしょう。

関連リンク

阿佐ヶ谷七夕まつり公式サイト(8/5〜8/9まで)