文学フリマに参加します。プラス最近の活動もろもろ
半年くらい更新をサボってしまいましたが*1、告知の時間です! ついでにちょこっと近況報告もいたします。
『UMA-SHIKA』第4号
紺野正武さん(id:Geheimagent) 主催の『UMA-SHIKA』という創作文芸誌に、「孤児たちの支え」という50〜60枚くらいのSF短編を書かせていただきました。イヨッ、敏腕編集長!!!
20年先の近未来を舞台に、性愛・芸術・テクノロジーの混沌と入り乱れた夜幕(よるばく)という演劇界を構想しています。会いに行けるアイドル・AKB48を凌駕する、買いに行けるアイドル! そんな女優たちの一人を本気で愛してしまった、愚かな小説家の物語。12月5日(日)に開催される文学フリマ(I-07)で頒布される予定ですので、どうぞよろしくお願いします。
・12/5(日)文学フリマにて、『UMA-SHIKA』第4号を発表します!(UMA-SHIKA公式ブログ)
・紺野さんによるレビュー
注意書き
同人という距離の近さもあって、作者本人の思想や人生経験はまったく反映させず、書物で読んだ知識や妄想力のみ駆使して書くというポリシーを採用してます。うっかり混入した毒で怒られたという経験が多々あるため、ここではスタンスを明確にしておかなければなりません…。
人物造形にあたっては、鹿島茂の『悪女入門』、ジャン・ルノワールの『フレンチ・カンカン』、織田作之助の『夫婦善哉』、エミール・ゾラの『ナナ』などを参考にしました。フランスの人は、昔から芸能や芸術と性愛を混同するのが得意ですよね。
SF的な描写に関しては、ARやナノファイバーの可変機構など、なるべく既にあるか構想されつつある技術のみを使って説明しました。ほとんどが攻殻機動隊やなんかで使い古されたSFガジェットだと思います。
執筆用デバイスはiPad。iPad標準のメモ帳と、組み込みのソフトキーボードのみを使って全編執筆しました(iOS3.2.1 ※初稿時点)。そのため、漢字辞書の乏しさや打ちにくさ、コピーアンドペーストの出来なさといったデバイスの性能が作品の質にダイレクトに反映されています。日和って直した箇所もけっこうありますが、これはワープロソフトの進化によって喪われた身体性を再び文学に呼び戻すための試みでもあります。
ラッセンコンピレーションアルバム(Anansi)
Porpoise Songs: A Tribute To Christian Riese Lassen(anan.si)
ネット上に音楽レーベル数あれど、こんなにバリエーション豊かで安定した品質を誇るレーベルはちょっとない。アルバムリリース時に味わえる、なにが飛び出すかわからないワクワク感はAnansiレーベルの醍醐味でもあります。Anansi CEOのウッチェリさんから音源提供依頼が来たときは、「まじかよ…」と狐につまれたような思いがしました。そもそも音楽未経験であったりするわけだし、でもこの面白そうな企画…。
もはやこれは、CEOの思惑に身を委ねるしかない!ということで nintendo DSの『KORG DS10』とiPadの『KORG iELECTRIBE』で作ったトラックをパソコンに放り込み、クジラの鳴き声と合わせてミックスしたのがこの曲『ヤハウェのいるか計画』です。
曲の進行にあわせて、いるかとラッセンにまつわる46億年にも及ぶ壮大な神話が時系列をたどっていきます。
どや!
・クジラのソング:旧約聖書の時代
・いるかとクジラの祖型(アーキタイプ)が、アストラル海でソングを交換
・ソラリスの海を思わせる生命のスープが、創造神ヤハウェの工房で煮えている
・いるかの爆発的増殖過程。殖えよ、地に満ちよ。
・ラッセン誕生「Aloha!!!」
中東旅行
8月から9月にかけて、エジプト、ヨルダン、イスラエル、シリアの四ヶ国を周遊してまいりました。飛行機を逃したりクレジットカードが使えなくて神のような天使のような人に送金をお願いしたりと、トラブルの数々には苛まれたものの、おかげさまでそれなりに実りのある旅行となり、このときの旅行記もそのうち何らかの形で公開すると思います。
他にも取りかかっていた写真のzineや電子書籍があるのですか、公開方法を考え中。かなり先のリリースになると思います!